[Android] ChronoUnitを使って2つのLocalDate間の年月日の差を計算する-Androidアプリ個人開発者の実践的アドバイス集

`ChronoUnit`は、Java 8で導入された`java.time.temporal.ChronoUnit`というクラスです。ChronoUnitは、時間の単位（年、月、日、時、分、秒など）を表現するために使用されます。

これを使って、2つのLocalDate間の年月日の差を計算する方法を紹介します。
  
## LocalDateオブジェクトとは
  
`LocalDate`は、`Java.time.LocalDate`クラスであり、年、月、日のみの情報を持ち、日付情報を表現するために使用されます。日付の比較、加算・減算、フォーマットなどの操作が可能です。
  
この記事では、以下のように2つの日付がLocalDateにパースされた状態を想定します。
  
```
val formatter = DateTimeFormatter.ofPattern("yyyy/MM/dd")
val dateStart = LocalDate.parse("2020/01/01", formatter)
val dateEnd = LocalDate.parse("2020/03/03", formatter)
```
このdateStart（2020/01/01）とdateEnd（2020/03/03）間の年月日（及び週）の差をChronoUnitを使って計算していきます。

## ChronoUnitを使った日付計算

まず、kotlinでのコード例を示します。以下のコードで、年、月、週、日数の差を求めることができます。

```kotlin
val diffYears = ChronoUnit.YEARS.between(dateStart, dateEnd).toInt()
val diffMonths = ChronoUnit.MONTHS.between(dateStart, dateEnd).toInt()
val diffWeeks = ChronoUnit.WEEKS.between(dateStart, dateEnd).toInt()
val diffDays = ChronoUnit.DAYS.between(dateStart, dateEnd).toInt() 
```
上記の通り、`between`メソッドによって、簡単に求めることができます。
 
 
これで差は求められたのですが、上記のままだと、「2020/01/01」と「2020/03/03」の間のbetweenメソッドの結果は以下のように表示されます。
 
- YEARS: 0
- MONTHS: 2
- WEEKS: 8
- DAYS: 62
 
これだと、日数以外はあまり重要な情報になりません。実際にユーザーに見せる場合、月数と日数であれば「2か月3日」、週数と日数であれば「8週6日」のように表示しないといけないでしょう。

そこで、以下のようなkotlinコードを追加します。

```kotlin
val diffDaysMinusWeeks   = ChronoUnit.DAYS.between(
                 　　        dateStart.plusWeeks(ChronoUnit.WEEKS.between(dateStart, dateEnd)),
                             dateEnd).toInt()
val diffDaysMinusMonths  = ChronoUnit.DAYS.between(
                             dateStart.plusMonths(ChronoUnit.MONTHS.between(dateStart, dateEnd)),
                             dateEnd).toInt()
val diffMonthsMinusYears = ChronoUnit.MONTHS.between(
                             dateStart.plusYears(ChronoUnit.YEARS.between(dateStart, dateEnd)),
                             dateEnd).toInt()
```

まず、`diffDaysMinusWeeks`についてですが、これは週数を引いた後の日数を求めています。一番外側を`ChronoUnit.DAYS.between`で囲み、その開始日にWEEKSの結果を`plusWeeks`メソッドで足しています。終了日は同一なため、dateEnd が書かれています。これにより、diffDaysMinusWeeksには6日という結果が入ります。先ほど求めたChronoUnit.WEEKS.betweenの結果である8週と合わせてTextViewなどに格納し、「8週6日」という表示ができます。
 
`diffDaysMinusMonths`は、月数を引いた後の日数、`diffMonthsMinusYears`は年数を引いた後の月数をそれぞれ求めています。考え方は一緒です。
 
 
 
これらの式を活用することで、以下のような出力ができます。

私の[日数計算アプリ](https://play.google.com/store/apps/details?id=io.github.hirotakatakayama.daychecker)で上記の計算を実装しております。ぜひお試しください。

[Android] ChronoUnitを使って2つのLocalDate間の年月日の差を計算する

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